巣ごもり需要でYouTube広告収入が増大 逆転するYouTubeとテレビの稼ぎ方
グーグル親会社であるアルファベット社が発表した2021年10~12月の売上高は前年同期比32%増、753億ドル(約8・6兆円)で過去最高の収益額となりました。
ここまでの増収になった理由としてコロナによる巣ごもり需要でオンライン広告収入が大幅に増加したこと、ユーチューブの広告収入が増加し好調を維持し続けている事が挙げられています。
一部YouTuberの収入は減?
ただ好調なYouTubeを主戦場としている多くのYouTuber達が潤っているかといえばそうでもないそうな…。
広告事業は好調でもコロナによって多くの企業の業績は悪化しており、動画内で指定された商品を紹介し企業から報酬を貰う『タイアップ広告』の案件は激減、一部の有名YouTuber以外は苦戦を強いられているそうです。
YouTubeの広告収入は条件によって大きく変動するものの、およそ1再生当たり0.04~0.1円という低単価で相当な再生数を稼がなければ大きな儲けは出ません。
なので動画再生数を気にせず、YouTube=アドセンス外から発生するタイアップ案件はYouTuberの方々にとって大きな収入源となっていました。
逆転するYouTubeとテレビ
コロナの余波でテレビ業界も広告収入が激減。
視聴率を稼ぎCMスポンサーからお金を貰うやり方から番組中に商品を紹介する『タイアップ式』で稼ぐ番組が目立ち始めました。
去年視聴率が、そこまで悪くなかった複数の番組が終了した背景には、コロナでロケ等の撮影が難しくなったというだけでなく、タイアップに使いづらい番組などが見切られたという裏事情があるそうです。
また製作費削減の影響か、ギャラの高いタレントが追い出されギャラが安く若者の知名度の高いYouTuberの積極起用が目立つようになりました。(フワちゃん等)
最近では人気YouTuberのヒカルさんがテレビに本格進出する事を公言しており、この流れはまだまだ続いていきそうです。
逆にコロナの影響で余った時間を有効活用しようとテレビを主戦場に活躍していた芸能人達がYouTubeに参入し話題を独占、タイアップ案件などをバンバン獲得し一部YouTuberからは不満の声があがっているんだとか。
CМ広告が不調でタイアップ広告に切り替え、YouTuberを積極的に起用するようになったテレビ。
CМ広告が好調でタイアップ広告で稼ぐのが難しくなりつつあり、芸能人が積極的に参入し始めたYouTube、
コロナによる社会状況の変化によって芸能人とYouTuber、YouTubeとテレビの稼ぎ方の逆転現象が今、起こりつつありますね。